ざんねん習性

犬はなぜうんちの前にぐるぐる回るの?

草むらでくるくる回る犬のイラスト

安全確認と縄張りマーキング、それに加えて実は方角(南北)にまでこだわっていた、という笑ってしまう研究結果もあります。 Dogs circle before pooping to check for danger and mark territory — but one study suggests they may even care which direction they're facing, north-south to be precise.

この記事の結論

回る理由は「安全確認」と「縄張りマーキング」が基本。2013年の研究では、地磁気が安定した日に体を南北に揃える傾向も報告されていますが、個体差が大きく必ず起きるわけではありません。

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実はただの癖じゃない、几帳面な理由が

回る理由として有力なのは、用を足す場所の安全を確かめることと、肉球のにおいを広げて縄張りを主張することの2つだと考えられています。犬が排泄前にくるくる回るのは、単なる癖ではなく複数の理由が重なった行動だと考えられています。

ひとつは安全確認——茂みの中に隠れて用を足す姿は無防備になるため、周囲に危険がないか確認しながら座る場所を選んでいるという説です。

もうひとつは縄張りマーキング。犬の肉球には汗腺があり、地面を掻くような動きをすることで自分のにおいを複数の方向に広げ、縄張りの主張を効率よく行っているとも言われています。

どのくらい真剣に方角にこだわっているのか

2013年の研究では、地磁気が安定しているとき犬は排泄時に体を南北方向に揃える傾向があると、1,800件以上の観察から報告されています。ここからが本当に「ざんねん」で面白いポイントです。

調査を行ったのはチェコとドイツの研究チームで、観察データの分析に基づくかなり本格的な研究であり、犬が無意識のうちに地磁気を感知している可能性を示唆しています。用を足す方角にまでこだわっていたかもしれないと思うと、あの真剣な顔でぐるぐる回る姿も少し違って見えてきます。

出典: Hart, V. et al. (2013). "Dogs are sensitive to small variations of the Earth's magnetic field." Frontiers in Zoology, 10, 80. doi:10.1186/1742-9994-10-80

とはいえ、個体差も大きい

方角へのこだわりはどの犬にも常に見られるわけではなく、条件や個体によって差が大きいようです。この効果は地磁気が乱れていない穏やかな日により強く観察されたとされ、天候や個体、犬種によって行動のクセは様々です。愛犬がなかなか回るのをやめない時は、方角を気にしているのか、単に良い場所を探しているだけなのか、想像してみるとちょっと楽しい観察になるかもしれません。

  • 安全確認:無防備になる姿勢のため、周囲に危険がないか確かめながら場所を選んでいるという説
  • 縄張りマーキング:肉球の汗腺からにおいを広げ、縄張りを主張しているという説
  • 方角(南北)への反応:2013年の研究では地磁気が安定した日に体を南北に揃える傾向が報告されているが、個体差が大きい
豆知識プラスワン

地磁気を感じ取っているとみられる動物は、犬だけではありません。長距離を渡る鳥やウミガメ、一部の魚類にも同様の能力があるとされ、体の中に一種の「方位磁石」を持っているのではないかと考えられています。用を足す方角にまでこだわる犬も、実はそんな仲間の一員なのかもしれません。

ミニクイズ:犬が排泄前に回る向きは、方角とは無関係というのが2013年の研究結果?(タップして答えを見る)

こたえ×。2013年のチェコ・ドイツの研究では、地磁気が安定しているとき犬は排泄時に体を南北方向に揃える傾向があると、1,800件以上の観察から報告されています。