春になると多くの人を悩ませる花粉症。実は犬や猫も同じ花粉で症状が出ることがあるのですが、その現れ方は人間とはずいぶん違うようです。 Pets get hay fever too. It just shows on their skin, not their nose.
犬や猫にも花粉症があり、犬は1990年代半ば、猫は2000年前後から知られるようになった比較的新しい発見です。人間はくしゃみや鼻水が中心ですが、犬や猫の花粉アレルギーは主に皮膚に症状が出ます。
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犬や猫にも花粉症がある、と分かったのは意外と最近
犬や猫の花粉症は、犬で1990年代半ばごろ、猫で2000年前後から知られるようになった、比較的新しい発見だと言われています。犬や猫も、人間と同じように花粉に反応するアレルギー、いわゆる花粉症になることがあります。あまり知られていませんが、獣医学の世界では確かめられている事実です。
犬ではアメリカで臨床例が報告されるようになったのがきっかけで、猫でもスギなどの花粉によるアレルギー症状が知られるようになりました。人間の花粉症に比べると、ペットの花粉症は「見つかってからまだ日が浅い」存在なのです。同じ春の空気を吸っているのに、その正体が分かるまでにはずいぶん時間差があったのですね。
鼻や目ではなく、肌に出る——ペットの花粉症の不思議
犬や猫の花粉症が肌に出るのは、アレルギー反応の経路が呼吸器よりも皮膚を中心にしているためだと考えられています。人間の花粉症といえば、くしゃみ・鼻水・目のかゆみが定番です。
ところが犬や猫の場合、花粉アレルギーの症状は主に「皮膚」に現れます。体をしきりにかゆがる、前足の先をなめ続ける、皮膚が赤くなる、といったサインです。
原因となる花粉は人間と同じでも、体がそれを受け止める場所が違えば、出てくるサインもまったく違ってくるのです。同じ春を、人は鼻で、犬や猫は肌で感じている、と言えるかもしれません。
- 体をしきりにかゆがる:皮膚のかゆみが花粉アレルギーの代表的なサインです。
- 前足の先をなめ続ける:同じ場所を執拗になめる仕草が見られることがあります。
- 皮膚が赤くなる:かゆがる場所の皮膚に赤みが出ることがあります。
出典: Jensen-Jarolim, E. et al. "Pollen Allergies in Humans and their Dogs, Cats and Horses: Differences and Similarities" Clinical and Translational Allergy, 2015. pmc.ncbi.nlm.nih.gov
犬や猫より先に見つかっていた、野生のニホンザルの花粉症
野生のニホンザルにもスギ花粉によるアレルギー症状が見られることが研究で報告されており、動物の花粉症の先例と言えるのです。実は、犬や猫の花粉症が広く知られるようになるよりも前から、「動物も花粉症になる」ことを示す先例があったわけで、動物の花粉症は犬や猫だけの話ではないと考えられています。山に暮らす野生のサルが人間と同じスギ花粉に反応しているという事実は、花粉症が「人間だけのもの」ではないことを静かに物語っています。
猫とニホンザルで確認されている花粉症は、どちらも日本の春でおなじみのスギ花粉によるものです。人間、猫、そして野生のサルが、種を超えて同じ木の花粉に反応しているというわけですね。春のスギ林は、人間だけでなく、ずいぶん多くの動物にとっての「季節の試練」なのかもしれません。
ミニクイズ:犬や猫の花粉症も、人間と同じくくしゃみや鼻水が主な症状?(タップして答えを見る)
こたえ×。人間はくしゃみ・鼻水・目のかゆみが定番ですが、犬や猫の花粉アレルギーは主に「皮膚」に症状が出ます。体をしきりにかゆがる、前足の先をなめ続ける、皮膚が赤くなる、といったサインです。