換毛期のお手入れは、抜け毛の掃除を楽にするだけでなく、古い毛を取り除いて皮膚を健やかに保つための大切な習慣です。 Why does grooming matter during shedding season? Regular brushing clears away old fur before it mats, keeping your dog's or cat's skin healthy and your home a little tidier.
ダブルコートは季節ごとにごっそり、シングルコートは年間を通して少しずつ抜けます。ブラッシングは短毛種週2〜3回・長毛種毎日が目安で、換毛期はさらに回数を増やしましょう。
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ダブルコートとシングルコート、抜け方がこんなに違う
柴犬のようなダブルコートは季節ごとにごっそり抜け、プードルのようなシングルコートは年間を通して少しずつ抜ける——お手入れを考えるうえで、まず押さえておきたいのがこの違いです。ダブルコートは硬めの上毛と、その下に密生する柔らかい下毛の二重構造。
季節が変わるたびに下毛が大きく入れ替わるため、換毛期には「掃除しても掃除しても毛が出てくる」と感じるほどの量が抜けます。一方、下毛がほとんどないシングルコートは、季節によるメリハリがはっきりせず、代わりに一年を通して少しずつ毛が抜けていきます。
つまり、ダブルコートの子は換毛期に集中してお手入れを手厚くし、シングルコートの子は年間を通して一定のケアを続けるのが、それぞれの被毛に合った付き合い方と考えられます。愛犬・愛猫がどちらのタイプなのかを知っておくだけで、「今どのくらい頑張ればいいのか」の見通しがぐっと立てやすくなります。
ブラッシングの頻度は、獣医師が勧める目安がある
ブラッシングの頻度は、短毛種なら週に2〜3回、長毛種なら毎日が目安とされています。これは獣医師監修の飼い方ガイドで示されている基準で、「毎日やらなければ」と気負いすぎる必要も、「たまにで十分」と油断しすぎる必要もない、ちょうどよい落としどころといえるでしょう。
短毛種は毛が絡まりにくいぶん、週に数回のブラッシングで古い毛を取り除けば十分に整います。長毛種は毛が長いぶん絡まりや毛玉ができやすく、一日空けるだけでもつれが進むことがあるため、毎日少しずつ手を入れるほうが結果的に楽になります。
換毛期には、この目安をベースに「いつもより少し多め」を意識してみてください。短い時間でも構いません。毎回の習慣にしてしまえば、犬猫のほうもブラッシングを「気持ちのいい時間」として受け入れやすくなります。
- 短毛種:週2〜3回のブラッシングが目安
- 長毛種:毎日のブラッシングが目安
- 換毛期:上記よりさらに回数を増やすのが基本
出典: つだ動物病院「愛犬の秋の抜け毛対策!換毛期のブラッシング方法と頻度を獣医師が解説」 tsuda-vet.com
ブラシはコートのタイプで使い分ける
ブラシ選びの基本は、ダブルコートにはスリッカーブラシ、シングルコートにはラバーブラシ、という使い分けです。ダブルコートの場合は、スリッカーブラシで毛の根元から丁寧に下毛をかき出し、仕上げにコームや獣毛ブラシで毛並みを整えます。
下毛は表面をなでるだけでは取りきれないため、毛をかき分けて根元に届かせるのがポイントです。シングルコートの場合は、肌当たりのやさしいラバーブラシで優しくなでるように抜け毛を集め、こちらも仕上げに獣毛ブラシで艶を出します。
下毛の少ない被毛に硬いブラシを使うと皮膚への負担が大きくなりやすいので、道具の硬さを被毛に合わせることが大切です。それぞれのブラシの特徴と選び方は、換毛期のブラシ選びガイドで詳しく紹介しています。
無理なブラッシングは禁物
ブラッシングで気をつけたいのは、皮膚に直接強く当てないこと、そして毛玉を無理やり引っ張らないことです。どちらも痛みや皮膚炎につながる可能性があります。特にスリッカーブラシは金属のピンが細く、力を入れすぎると皮膚を引っかいてしまいがちです。
手の甲に当ててみて痛くない程度の力加減を目安に、毛の流れに沿って動かしてみてください。毛玉を見つけたときも、力任せにブラシを通すのは避けたいところ。指で少しずつほぐしてからコームを入れる、あるいはほぐれないほど固くなっている場合は獣医師やトリマーに相談する、という選択が安心です。
嫌がるそぶりを見せたら、その日は短く切り上げるのもひとつの方法。「ブラッシング=嫌なこと」と覚えさせないことが、長く続けるいちばんのコツと考えられます。
換毛期のスイッチを入れているのは、主に日照時間の変化だと考えられています。日が短くなり空気が冷えてくると、体は自然と冬毛への衣替えを始めるのです。換毛の仕組みそのものに興味がわいた方は、換毛の仕組みトリビアもあわせてどうぞ。
ミニクイズ:短毛種のブラッシングは、長毛種と同じく「毎日」が目安?(タップして答えを見る)
こたえ×。獣医師監修のガイドでは、短毛種は週2〜3回、長毛種は毎日のブラッシングが目安とされています。長毛種は毛が絡まりやすいため、毎日少しずつ手を入れるほうが結果的に楽になります。