品種ガイド

ハムスターの代表品種5選:大きさと性格の違い

大きめのゴールデンハムスターから手のひらサイズの小型種まで、体の大きさや毛色の異なるハムスターが並んでいるイラスト

ひとくちに「ハムスター」といっても、手のひらにどっしり乗る大きめの子から、指先ほどの小さな体で走り回る子まで、品種によって大きさも性格の傾向もずいぶん違います。家族に迎える前に、代表的な5品種の顔ぶれと、それぞれの「らしさ」を知っておきましょう。 Not all pet hamsters are alike. From the sturdy Syrian to the tiny, lightning-fast Roborovski, each breed comes with its own size, lifespan, and temperament. Here is a friendly guide to five popular breeds.

ハムスターの代表的な5品種 早見表(体長・体重は成体の目安)
品種体長の目安体重の目安寿命の目安性格の傾向
ゴールデン(シリアン)15〜20cm100〜150g程度(情報源により幅あり)2〜3年人によく慣れる個体が多い、縄張り意識が強く単独飼育が基本
ジャンガリアン10〜12cm前後(7〜12cmとする例も)2〜3年ドワーフ系の定番、外見がキャンベルと似ている
キャンベルオス7〜12cm/メス6〜11cm程度オス35〜45g/メス30〜40g程度(参考値)2〜2.5年程度警戒心が強めで人に慣れにくい傾向とされる
ロボロフスキー7〜10cm程度(最小種)2〜3年程度(4年近い例も)臆病で警戒心が強く懐きにくい、動きが非常に素早い
チャイニーズオス11〜12cm/メス9〜11cmオス35〜40g/メス30〜35g程度1.5〜3年程度木登りが得意、高所にも登るため脱走・落下対策が必要

数値・傾向は本文中の出典に基づく目安です。情報源によって数値に幅があり、個体差もあります。

🔍 ちょっと寄り道:動物の行動には理由があるように、人の性格にも傾向があります。気になった方は性格診断(MBTI)も覗いてみてください。

いちばん大きくて、いちばん慣れやすい:ゴールデンハムスター

ペットのハムスターの代表格といえば、ゴールデンハムスター(シリアンハムスターとも呼ばれます)でしょう。体長は15〜20cmと、ここで紹介する5品種のなかではもっとも大きく、手のひらにずっしりと乗る存在感があります。体重については100〜150g程度とする情報源もありますが、数値には幅があるようです。

寿命は2〜3年が目安。毛色のバリエーションがとても豊かで、クリーム色の「キンクマ」をはじめ、さまざまなカラー、長毛タイプ、光沢のあるサテンタイプなどが知られています。性格面では、人によく慣れる個体が多いとされ、「手の上でくつろぐハムスターと暮らしたい」という方に向いている品種といえそうです。

ただし一点、忘れてはいけないのが縄張り意識の強さです。ゴールデンハムスターは単独飼育が基本で、多頭で飼うと激しい喧嘩になるとされています。この点は複数の情報源が一致して指摘しているところで、「仲良しに見えるから一緒のケージに」という判断は避けたほうがよさそうです。

出典: GEX公式(ゴールデンハムスターの品種情報) gex-fp.co.jp

そっくりな2品種:ジャンガリアンとキャンベル

小型の「ドワーフ系」の定番として広く親しまれているのがジャンガリアンハムスターです。体長は10〜12cm前後とされることが多いものの、7〜12cmと幅を持たせて紹介する情報源もあります。寿命は2〜3年が目安。標準的な毛色は、背中が茶褐色から濃いグレーで、背すじに沿って黒い筋が一本走り、お腹側は白というもの。このほかに「パールホワイト」と呼ばれるような毛色の変異も知られています。

そのジャンガリアンと外見がよく似ていて、しばしば取り違えられるのがキャンベルハムスターです。体長はオスで7〜12cm、メスで6〜11cm程度、体重はオスで35〜45g、メスで30〜40g程度という参考値があります(数値は単独の情報源によるもので、あくまで目安と考えてください)。寿命は2〜2.5年程度とされ、ジャンガリアンよりわずかに短めの数字が挙げられています。性格については、警戒心が強く人に慣れにくい傾向があるとされますが、この点は裏付けがやや限られているため、断定はしないでおきます。

見た目がそっくりなぶん、お迎えの際に「どちらの品種なのか」を確認しておくと、その後の付き合い方を考えるうえで参考になるかもしれません。

出典: GEX公式(ジャンガリアン等ドワーフ系の品種情報) gex-fp.co.jp / sumoani.com(キャンベルの体長・体重の参考値) sumoani.com

最小にして最速:ロボロフスキーハムスター

ハムスターのなかで最小種とされるのがロボロフスキーハムスターです。体長は7〜10cm程度と、ゴールデンハムスターの半分ほどしかありません。毛色は背中が茶褐色で、顔からお腹にかけて白いのが標準です。寿命は2〜3年程度とされるのが一般的ですが、4年近く生きる個体もいるという情報もあり、幅を持って考えておくとよいでしょう。

性格でまず知っておきたいのは、臆病で警戒心が強く、人に懐きにくいという点。そしてもうひとつ、動きが非常に素早いという点です。これらは複数の情報源が一致して挙げている特徴で、「手に乗せてなでる」よりも「ケージの中でちょこまか動く姿を眺めて楽しむ」のが向いている品種と考えられます。

小さくて素早いため、ケージから出したときの脱走や見失いには注意が必要です。手の上で親しくなりたい方にはゴールデンハムスターのほうが向いているかもしれませんが、観賞派の方にとってロボロフスキーは唯一無二の魅力を持った品種といえるでしょう。

出典: ハムエッグ(ロボロフスキーの寿命・性格) hamegg.jp

長いしっぽで木登り上手:チャイニーズハムスター

ほかの4品種とは少し違った個性を持つのがチャイニーズハムスターです。体長はオスで11〜12cm、メスで9〜11cm、体重はオスで35〜40g、メスで30〜35g程度。ひときわ目を引くのがしっぽで、尾長は2.8〜3.1cmと、ハムスター類のなかではもっとも長く、物をつかむ機能も持っているとされています。

この長いしっぽとあわせて、木登りが得意で高低差のバランス感覚に優れているのも特徴です。飼育の場面でこれが意味するのは、「高いところにも登る」ということ。ケージの網や置き物をよじ登って思わぬ高さまで到達することがあるため、落下によるケガや、ケージの上部からの脱走への対策が必要になります。

寿命は1.5〜3年程度とされていますが、この数字は裏付けがやや限られているため、目安としてとらえてください。細身で長いしっぽを持つ姿は、丸っこいドワーフ系とはひと味違う魅力があり、「ハムスターらしくないハムスター」を探している方に注目してほしい品種です。

出典: Wikipedia日本語版(チャイニーズハムスターの体長・体重・尾の特徴)「チャイニーズハムスター」 ja.wikipedia.org

品種を問わず「一匹ずつ」が基本:多頭飼育と選び方の考え方

ここまで5つの品種を見てきましたが、品種選びの前に、すべてのハムスターに共通する大切な考え方をひとつ押さえておきましょう。それは「ハムスターは縄張り意識が強く、単独飼育が基本」ということです。これは動物病院サイトでも一致して示されている考え方で、ゴールデンハムスターについては特に、多頭飼育が激しい喧嘩につながるとされています。ロボロフスキーハムスターは単独だと不安がるため、同性の集団で飼うことが試みられることもありますが、成長してから相性が悪化してケンカになった例もあると伝えられています。「小さいから一緒でも大丈夫」とは限らない、と心に留めておいてください。

そのうえで品種を選ぶなら、軸は大きく3つです。ひとつめは大きさ。15〜20cmのゴールデンハムスターから7〜10cm程度のロボロフスキーハムスターまで、体の大きさは2倍ほど違います。

ふたつめは性格の傾向。人によく慣れるゴールデンハムスターのような子もいれば、眺めて楽しむのが向いているロボロフスキーハムスターのような子もいます。みっつめは飼育環境で気をつける点。チャイニーズハムスターのように高いところへ登る品種なら、ケージの高さや脱走対策の考え方も変わってきます。

ただし、ここで紹介した性格はあくまで品種ごとの傾向です。同じ品種でも一匹一匹の個性は違いますから、実際に迎える際は目の前の子をよく観察して、その子に合った距離感を見つけていってください。

出典: けい動物医療センター(単独飼育が基本・多頭飼いのリスク) kei-animal.com / アニコム損保(単独飼育が基本・多頭飼いのリスク) mag.anicom-sompo.co.jp

豆知識プラスワン

品種ごとの違いも面白いのですが、ハムスターの体のふしぎといえば、餌をため込む「頬袋」も有名です。この頬袋、実は反転して口から飛び出してしまうことがあるのをご存じでしょうか。どの品種にも共通するその症状については、ハムスターの頬袋、実は反転して口から飛び出すこともで詳しく紹介しています。

ミニクイズ:ハムスターのなかで最小種とされるのは、ジャンガリアンハムスター?(タップして答えを見る)

こたえ×。最小種とされるのはロボロフスキーハムスターで、体長は7〜10cm程度です。臆病で警戒心が強く懐きにくい一方、動きが非常に素早いのが特徴とされています。ジャンガリアンハムスターは体長10〜12cm前後(7〜12cmとする情報源も)のドワーフ系の定番です。