飛行機遠征のモバイルバッテリー、2026年4月から何が変わった?
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未成年の人は、遠征や泊まり、買い物の前におうちの人と相談してください。
結論から言うと、モバイルバッテリーは手荷物で2個まで、預け荷物には入れられず、機内ではバッテリーの充電もバッテリーからの充電もできません。遠征で持ち歩く10000〜20000mAhの物なら、容量は問題ありません。国土交通省の発表と航空会社・空港の案内をもとに、遠征の日に気をつけることをまとめました。
先に結論
- 機内に持ち込めるモバイルバッテリーは1人2個まで、1個160Wh以下。100Wh以下の小さい物でも2個まで
- スーツケースを預けるときは、モバイルバッテリーを抜いて手荷物に移す(預け荷物には入れられない)
- 機内では、モバイルバッテリーを充電するのも、モバイルバッテリーでスマホを充電するのもできない
- スマホは、座席に電源やUSBの差し込み口があれば、そこから直接充電してよい
- 端子はテープを貼るか、1個ずつ袋やケースに入れてショートを防ぐ
- 収納棚には入れず、座席ポケットなど手元に置くよう求められている
自分のバッテリーは持ち込める?
まず、本体の裏や側面の小さい字で「Wh」を探してください。160Wh以下なら、2個まで持ち込めます。Whが書かれていない場合は、定格容量(mAh)×定格電圧(V)÷1,000で求められます。電圧は、本体に書かれた定格電圧(3.7Vなど)を使い、USBの出力の5Vとは別の数字です。
| 容量 | 定格電圧3.6Vの場合 | 定格電圧3.7Vの場合 | 160Wh以下か |
|---|---|---|---|
| 10000mAh | 36Wh | 37Wh | ○ |
| 20000mAh | 72Wh | 74Wh | ○ |
| 27000mAh | 97.2Wh | 99.9Wh(国土交通省の資料の例) | ○ |
Whの表示がない物の扱いは、案内によって違います。JALのメディア「JAL OnTrip」は、Whの表記がない製品は持ち込めないとしています。羽田空港は、表示がなければmAhと電圧から計算するよう案内しています。乗る航空会社で扱いが違うことがあるので、Whの表記がはっきりした物を持っていくと安心です。
2026年4月24日から加わったルール
国際民間航空機関(ICAO)の基準の改訂に合わせて、国土交通省が2026年4月14日に発表し、4月24日から適用されました。それまでのルール(預け荷物に入れない、160Whを超える物は持ち込めない等)に、次の3つが加わっています。
- 機内に持ち込めるモバイルバッテリーは2個まで(160Wh以下に限る)
- 機内でモバイルバッテリーを充電しない(座席の電源やUSBにつながない)
- 機内でモバイルバッテリーからスマホなど他の機器を充電しない
国土交通省は、預け荷物に入れる、160Whを超える物を持ち込む、端子を保護しない、3個以上持ち込む、機内でモバイルバッテリーを充電する、といった違反には、航空法により罰則が科される可能性があると案内しています。航空会社によっては、さらに厳しいルールを設けている場合もあります。
収納棚に入れず、手元に置く
2025年7月8日から、国土交通省と日本の航空会社(定期航空協会)が、モバイルバッテリーを座席の上の収納棚に入れず、座席ポケットなど手元に置くよう乗客に協力を求めています。2026年4月からは、国土交通省の持ち込み品の一覧にも載っています。罰則の対象ではありませんが、機内では客室乗務員の案内に従いましょう。
痛バッグやリュックにモバイルバッテリーを入れたまま収納棚に上げないよう、搭乗前に取り出して手元のバッグに移しておくと慌てずに済みます。
遠征の日の持ち方
- 前の晩に、スマホとモバイルバッテリーを両方とも満タンにしておく(機内ではバッテリーを充電できない)
- 電子チケットを使う公演なら、着いてから会場までの分の電池を残すつもりで、機内ではスマホの使い過ぎに気をつける
- 座席の電源やUSBの差し込み口がない便もあるので、機内で充電できる前提にしない
- 持っていくのは2個まで。2個持つなら、1個ずつ袋に入れて端子を守る
- 着いたら、移動中や会場の待ち時間にモバイルバッテリーからスマホを充電してよい(飛行機の充電の決まりは機内のこと)
ペンライトやカメラの電池はどう数える?
| 持ち物 | 扱い |
|---|---|
| スマホ・タブレット(電池が本体に入っている物) | モバイルバッテリーではないので、2個の枠の外。160Wh以下なら持ち込みも預けも可(預けるなら電源を完全に切る) |
| カメラなどの予備の電池(取り外せる物、100Wh以下) | モバイルバッテリーの2個とは別で、個数の制限なし。端子は保護する |
| ペンライト用の乾電池(単3・単4など) | 危険物にあたらず、持ち込みも預けも可 |
| 充電式のペンライト、イヤホンの充電ケース、携帯扇風機 | 一覧に記載がない。乗る前に航空会社の案内で確認を |
新幹線や夜行バスでは
東海道新幹線(JR東海)の危険物の案内には、モバイルバッテリーの記載はなく、飛行機のような個数の決まりは見当たりません。バスについては、北陸信越運輸局と4県のバス協会が2026年7月に、モバイルバッテリーを床下のトランクに入れず、目の届く所で持つよう呼びかけています。膨らんでいる物や熱を持っている物は、乗り物の種類にかかわらず使わないようにしましょう。
2027年からさらに変わる可能性
国際航空運送協会(IATA)の資料では、2027年1月から、100Whを超え160Wh以下のモバイルバッテリーの扱いが変わる予定です。JALも、2027年1月以降は持ち込めるモバイルバッテリーが100Whまでに制限される可能性があると案内しています。遠征の前には、乗る航空会社の最新の案内を確認してください。
遠征用に選ぶなら
電子チケット・地図・写真で使う1日分なら、10000mAh前後の物が持ち運びやすい大きさです。10000mAhなら、定格電圧3.7Vの場合で約37Whなので、2027年に100Whまでになっても収まります。買う前に、本体や商品ページにWhか定格電圧が書かれているかを確かめておきましょう。
ここで紹介する商品は、実際には使っていません。メーカーと販売ページの仕様をもとに選んでいます。
- CIO SMARTCOBY Pro SLIM(10000mAh・35W)をAmazonで見る(新しいタブで開きます)
10000mAh。USB-Cが2つ、USB-Aが1つ
- エレコム 半固体電池 モバイルバッテリー(10000mAh・35W)をAmazonで見る(新しいタブで開きます)
10000mAh。メーカーは、半固体電池で燃えにくい設計としている
出典・参考にした公式情報
記事の更新日の時点で確認した内容です。ルールや数字は変わることがあります。
- 国土交通省 報道発表(2026年4月14日、モバイルバッテリーの機内持込みルールの改正)
- 国土交通省 同発表の資料(旅客の皆様へ)
- 国土交通省 機内持込み・預け入れの品目一覧
- 国土交通省 報道発表(2025年7月1日、モバイルバッテリーを収納棚に入れない取り組み)
- JAL モバイルバッテリーの機内持ち込みについて
- JAL OnTrip モバイルバッテリーの持ち込みルール
- スカイマーク モバイルバッテリーの機内持ち込みについて
- 羽田空港 モバイルバッテリーの機内持込みルール
- IATA Changes Regarding Power Banks – Guidance Document for Operators(英語)
- JR東海 列車内への危険物持込禁止のご案内
- 北陸信越運輸局 バス車内でのモバイルバッテリー火災防止の注意喚起(2026年7月)